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大正三年に宮崎神楽団の前進である「日進神楽団(にっしんかぐらだん)」として発足。
途中改名もありましたが、昭和三十四年に「宮崎神楽団」と改名現在に至っております。
新舞が中心で高田舞いを伝承しております。
主な活動は各地域の四季のお祭りでの奉納や各種イベントへの出演等をしております。
まだまだ未熟ではございますが、「神楽らしい神楽」を目指し後継者の育成と伝承に邁進したい
と思っております。
皆様方の暖かいご声援をお願い致します。

大和の国、葛城山に年古く住む、土蜘蛛の精魂は国を意のままにせんと図り、まず、当時都で
武勇の誉れ高い、源の頼光を亡き者にせんと機を伺います。
時良く頼光の侍女、胡蝶が典薬の頭より薬を持ち帰ることを知ると、すぐさま侍女を襲い、
その胡蝶になり替わって頼光に近づき、毒薬を飲ませて命を狙います。
頼光が源家の宝刀・膝丸で防戦すると、手傷を負った土蜘蛛の精魂は葛城山へと逃げさりまし
た。
危うく難を逃れた頼光は、この太刀を蜘蛛切丸と命名し、四天王・碓井貞光・卜部季武に授け、
葛城山に向かわせます。
貞光・季武は激闘の末、めでたく土蜘蛛の精魂を成敗するという物語です。

第十四代仲哀天皇の時代、異国から日本の国の征伐を企てた数万の軍が攻め入って来たのです。
その指揮を執る大将軍は塵倫と名乗り、身に翼をつけ黒雲に乗り、天空を自由自在に飛び行き
国々、村々を荒らし回って多くの人民を滅ぼしていたのです。
そこで、仲哀天皇は従者を従え、自ら天照大御神のご神徳と弓矢の威徳をもって、大悪鬼塵倫に
立ち向かうと言う物語です。
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若い人を男女問わず募集しています。

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平成10年、広島県広島市安佐町飯室の野原八幡神社(のばらはちまんじんじゃ)を御祭神
として設立しました。阿須那系八調子を源流とする、梶矢神楽団に師事を受けています。
「神楽とは何か?」を考え、儀式舞、儀礼舞、能舞の流れをふまえ、先人たちの築き上げた
心意気を学びたいと考えています。
今後とも芸を磨き、観る人の心に残る神楽を舞い、また足を運んでいただけるよう日々精進して
いきたいと思います。

団員それぞれ個性豊かで、構成等、思いをぶつけ合いながらも一丸となって演目を作っています。
チャレンジ精神をモットーに、どの役でも舞える様、神・鬼・姫と色々な配役にチャレンジして
います。

都の闇には人に非ざるモノが跋扈する。
都人は、夜の闇を恐れ、闇の帳にまつろわぬ異形の者の姿を見つけました。
都の守りの要「摂津守 源頼光」は、都に現れる怪物を退治させるべく、自らの家臣の中で、
その武名で知られた「四天王 渡辺源吾綱」を一条戻り橋へと向かわせます。
その綱に一人の都娘が声を掛けました。
〖「五条大宮」まで行きたいのだが、夜道は、女の身には、恐ろしい・・・
何卒、ご一緒ください・・・〗
娘の姿に違和感を覚えた綱がつめよれば、その正体こそ、「丹波国大江山の鬼神 茨木童子」で
した。
童子は、綱を打ち倒し、大童子「酒呑童子」の酒肴とせんと、掴み掛るが、石清水の神のお告げ
により、加勢に現れた坂田金時と綱の前に左腕を切り落とされ、復讐を誓い、大江山へと
飛び去っていくのでありました。
戻り橋 鬼が住まうと人は言う 夜の都は 聞くぞ恐ろし

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姫から鬼への面の早替えや鬼が腕を切り落とされ悶え苦しむ様子などをお楽しみください。

院の北面の武士坂田時行の妻、八重桐はひたすら内助に励み、一人の子供を授かりました。
すぐる日坂田時行は病に倒れ帰らぬ人となり、八重桐は一人で我が子を育てようとしましたが、
人の情けも身に冷たく、日々の暮らしも貧しく里親を求めて都へ出ました。都にて一人の武将に
出会い坂田時行が残した守り刀と一緒に我が子を武将に託して去りました。
その武将は源頼光でありました。
小雪が舞う寒い夜に赤子と刀を託された頼光は置いて去るわけにもいかず、館へ連れ帰り親を
探しました。
我が子を託した八重桐は、我が子を育てられなかった罪にさいなまれ鬼女となり上路山に
こもって手下を従え、山賊の頭となって悪事を働きました。
月日が24年たったが親は見つからず、赤子は頼光のもとで育てられました。
託された刀の中子を見ると院の北面の武士・坂田時行のものであることがわかりました。
坂田時行の息子であれば武将の道に進むより他なしと判断した頼光は、育てた子の名を、
父の坂田時行の名をとり坂田公時と名付け、四天王の一人として従えました。
東国の凶賊征伐の勅命を受けた頼光は坂田公時を連れて東国に向かいました。
東国へ向かう途中上路山へ入りましたが、草木険しく道が進まず困り果てたところ、山中に灯り
の漏れる人家を見つけ一夜の宿を借り休息をとりました。その人家が山賊・八重桐の人家でし
た。頼光と公時が寝静まると山賊の手下が襲いかかるも、後一歩のところで頼光に勘づかれて
しまいます。その後激戦の末、坂田公時と八重桐の一騎討ちとなります。
坂田公時は、まだ未熟であったため苦戦します。
最後の力を振り絞り、坂田時行の守り刀を振りかざしますが、八重桐に奪われてしまいます。
奪った八重桐が刀を振りかざすとき、夫の刀であることに気づきました。
加勢にきた頼光は異変に気付き、
刀の素性を知っているのはなぜか?過去に赤子と刀を託したのは其方か?
と尋ねました。託した人が八重桐と知り、公時に八重桐が母であることを告げます。
託した人が頼光であり、四天王の公時が自分の息子であり、刃を向けた鬼が母であることを
知り、八重桐と公時は愕然とします。
最後のとどめ打たせぬこと、生き別れの母に巡りあえたことは、今は亡き、坂田時行の親子再開
の守り刀の威徳であると頼光は讃えました。
その後、八重桐と坂田公時は都城下の町屋にて余生を過ごすという物語です。

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我が子だけでも生きてほしい・・と祈りながら、置き去りにせざる負えない母の心情、
自分を置き去りにした母への憎しみと自分を生んでくれた母への慈しみに葛藤しながらも
24年ぶりの母との再会場面などをお楽しみください。