阿坂神楽団の創立は定かではありませんが、昭和37年に150奉納記念祭を行っており、20
12年に創立200年の歴史を誇る神楽団です。
昔より旧舞を主体に奉納させていただいておりましたが、ここ数年は後継者不足に悩みながらも
女性団員や若者団員の力を得て、古き善き伝統を守りながらも新舞に力を注いでおります。
また2016年より子供神楽を発足し、地域の子供たちと一緒に神楽の練習に励んでおります。
皆様の暖かい拍手とご声援を宜しくお願い申し上げます。
舞台は丹波の国、大江山から始まる。渡辺綱に羅生門で左の腕を切り落とされた茨木童子の哀れな
姿を見た酒呑童子は、手下共を一挙に集め左の腕を取り返すため綱の館へ向かう。
綱は源頼光に羅生門での戦いの様子を報告すると、頼光はその腕が災いを起こす恐れがあるので
七日間の物忌みを命じ、左の腕を見張るよう言い付けた。
腕を取り返すために酒呑童子は、綱の乳母・白妙に化け、綱に腕を見せるよう頼むが、腕が災い
を起こす恐れがあるので見せることはできないと断られてしまう。
次第に本性を現しながら左の腕を取り返そうとするが、またもや綱に阻まれてしまう。
戦いの末、左の腕を取り返した酒呑童子たちは一瞬にして大江山に帰っていき、綱は勅令を仰
ぎ、大江山へ酒呑童子征伐に向かう決意をするという物語。
口上を理解するのは、神楽のひとつの醍醐味です。羅生門にて綱と白妙との問答の場面での
「所々語るを聞くに、いとどゆかしき様されど、それなる左のかいな、一目お見せくだされや」
というのは、所々話すのを聞くと、いっそう知りたい気持ちが募るけれど、どうぞその左腕を見
せてくださいませんか?という意味です。
場面場面での綱と白妙の問答の様子の違いをお楽しみください。
高天原を追われた素戔嗚尊がたまたま出雲の国、肥の川の上流を通りかかったとき、嘆き悲しん
でいる足名椎、手名椎という老夫婦とその娘、奇稲田姫に出会い、
嘆き悲しんでいるその訳を聞いた尊は、大蛇退治を決意します。
そこで、素戔嗚尊は一計を案じ老夫婦に強い毒酒を作らせます。
やがて、たな引く叢雲に乗って現れた大蛇に巧みに樽酒を飲ませやがて酔い伏して眠ったところ
で十拳の剣を抜き放ち大蛇と格闘を始め、大格闘の末にこれを退治します。
そして大蛇の最後の尾から出て来た一振り剣を天叢雲剣と名づけて、天照大神に捧げ、めでたく
奇稲田姫と結婚するという物語。
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