令和4年度【第十回特別公演】横谷神楽団・琴庄神楽団

私たち横谷神楽団は、昭和57年7月横谷小学校校歌開き行事での神楽発表を契機に、

昭和58年春、横谷神楽クラブとして組織的な活動を始め、各地での公演を続けるうち、

活動のさらなる発展のため、昭和60年4月、地域の皆さまのご協力により横谷神楽団として

再スタートを切りました。

現在の団員29名で神楽の伝承に努め、各地の秋祭りやイベントなどで神楽奉納している他、

横谷子ども神楽クラブに指導をしています。

 

三次市に伝わる「稲生物怪物語」を神楽化したものです。

三次の武士であった稲生武太夫(幼名 平太郎)が寛延二年、十六才の時に体験した実話です。

平太郎は隣家に住む力士、三井権八(布野出身)と比熊山で肝だめしのため、

百物語をしました。

その2ヶ月後、平太郎の屋敷に1ヶ月間、毎夜物怪が現れ悩ましましたが、

平太郎は惑わされることなく絶えしのぎました。

物怪の頭、魔王、山本五郎左右衛門は、平太郎の武勇に感服し、

自分を呼び出す小槌を手渡し物怪達とともに立ち去っていきました。

武勇の誉れ高い中納言平維茂が従者とともに鹿狩りの途中、美しい紅葉に見とれ、

いつしか信州戸隠山に迷い込んでしまいます。

日頃から維茂の武勇に恨みを抱く戸隠山の鬼女達は、一計をめぐらし、

言葉巧みに維茂を酒宴に引き入れ酒肴をすすめます。

やがて酔い伏した維茂に鬼女達は襲いかかりますが、

日頃より信心する八幡大菩薩により一命を救われ、神剣を授かります。

維茂はこの神剣で激闘の末、めでたく鬼女を退治します。

広島県北部の北広島町の豊平地域に籍を置き、琴谷天日(ことだにてんにち)神社と

庄原八幡(しょうばらはちまん)神社を守護神として崇拝し、活動する神楽団です。

高宮町の神楽団より習い受けた従来の神楽を伝承するとともに、現在では、舞台芸能としての

神楽にも取り組んでおり、平成17年には後に世界遺産となった奥州平泉を、

また平成22年には広島県の世界遺産「宮島」を題材とする創作神楽「厳島」をつくり

発表しました。

いつまでも初心を忘れる事なく、挑戦する気持ちを持って皆様の声援を何よりの励みとし、

精進してまいりたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平安時代、丹波の国大江山に住む酒呑童子の手下、茨木童子は京の都一条戻り橋あたりに

出没しては、女人をさらい金銀財宝を略奪し人々に災いをかけていました。

その噂を聞きつけた源頼光は、四天王渡辺綱に源家の名刀髭切りを授け、

怪物茨木童子退治へと向かわせます。

渡辺綱は化身となった茨木童子の正体を見破り、左の腕を切り取ります。

藤原保昌の加勢の甲斐もなく茨木童子は大江山へと飛び去って行くという物語です。

人皇第14代仲哀天皇の御代、異国より日本征伐を企て、数万の軍勢が攻め来たが、

その中に塵倫といって身に翼があり、雲に乗り虚空を神通自在に飛び回る大将軍がおり、

国々村々を荒らし回り、多くの官軍を攻め滅ぼしました。

そこで天皇は、天照大御神の御神徳と神変不思議の弓矢の威徳をもって、

従者高麻呂を従えて塵倫に立ち向かいます。

激しい戦いの末、天皇の射た矢が命中し、塵倫は雲の彼方へ落ちてゆきました。

これにより日本の国の危機を救い、天下泰平・国家安全・村穏やかな世を造り上げた

仲哀天皇を称える神楽です。

一生懸命舞ってまいります。全てをしっかりご観覧ください。

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