平成10年、広島県広島市安佐町飯室の野原八幡神社(のばらはちまんじんじゃ)を御祭神
として設立しました。
阿須那系八調子を源流とする、梶矢神楽団に師事を受けています。
「神楽とは何か?」を考え、儀式舞、儀礼舞、能舞の流れをふまえ、先人たちの築き上げた
心意気を学びたいと考えています。
今後とも芸を磨き、観る人の心に残る神楽を舞い、また足を運んでいただけるよう日々精進して
いきたいと思います。
千早振る 神の御代より 一筋の 道を踏むこそ うれしかりけり
平安時代中期、丑の刻になると一団の黒雲が御所を覆い、時の帝堀河天皇は決まって
うなされるということが毎夜つづきました。
重臣たちは帝の心をお慰めしようと大酒宴を催そうと考え、その準備を楓姫に命じました。
楓姫は都より料理の名人・猪乃早太を呼び出し、料理を作らせます。
その最中、御殿に怪物が現れ、早太を襲おうとしましたが楓姫によって追い払われ、
住処である東三條ヶ森へと逃げ帰りました。
帝より怪物退治の勅命を受けた弓の達人・源頼政は、楓姫とともに東三條ヶ森へと赴き、
日頃より祈願する弓矢八幡の御神徳をいただき、見事これを退治します。
その怪物は、頭は猿で胴は牛のごとく、手足は虎に似て、
尾は大蛇の姿をした「鵺」でありました。