当神楽団は土井泉(どいいずみ)神社を守護神として昭和57年発足。
山県舞(矢上系6調子)、高田舞(阿須那系8調子)の流派の異なる両舞を継承しております。
伝統ある郷土芸能を古き先人より学び「情感」ある神楽を目指し、我々の神楽が皆様方の
エネルギーとなればと願う所存でございます。
後継者育成に努め、地域に根ざし、人々の心の故郷となるよう団員一同努めてまいります。
何卒温かいご声援、ご指導賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
平安の世、源頼光の四天王の一人である渡辺綱は、頼光から一条戻り橋あたりに夜な夜な現れる
怪物を退治するように命じられました。
良民に災いをかけ、悩ましていたその怪物とは、大江山の酒呑童子の手下である茨木童子であり
ました。
ある日、傘売りを生業とする男が戻り橋のあたりで商売を始めましたが、傘はいっこうに
売れず、日が暮れ始めたので家に帰ろうとすると老婆が現れ、
「雨にぬれたので露をふき取る間、傘を差しかけて欲しい」と請われます。
正直者の傘売りは言われたとおりにしますが、それが何と、大江山の茨木童子が化身した姿で
ありました。
傘売りは逃げ惑い、危機一髪のところに勅命を帯びた渡辺綱が現れ、一戦を交えます。
水火の魔術によって綱を大いに悩ましますが、そこへ四天王の一人・坂田金時が渡辺綱の加勢に
現れます。
渡辺綱の一命が危ういと岩清水弓矢八幡のご神告があったという。
金時は御幣をいただき、茨木童子に立ち向かい、渡辺綱は左腕を切り取りましたが、虚空飛天の
妖術を使ってついに逃げ去ってしまいました。
傘売り善兵衛と茨木童子の化身である老婆との掛け合いが見どころ。