≪公演終了≫令和5年度【第四回公演】飯室神楽団

当神楽団は土井泉(どいいずみ)神社を守護神として昭和57年発足。

山県舞(矢上系6調子)、高田舞(阿須那系8調子)の流派の異なる両舞を継承しております。

伝統ある郷土芸能を古き先人より学び「情感」ある神楽を目指し、我々の神楽が皆様方の

エネルギーとなればと願う所存でございます。

後継者育成に努め、地域に根ざし、人々の心の故郷となるよう団員一同努めてまいります。

何卒温かいご声援、ご指導賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

平安の世、源頼光の四天王の一人である渡辺綱は、頼光から一条戻り橋あたりに夜な夜な現れる

怪物を退治するように命じられました。

良民に災いをかけ、悩ましていたその怪物とは、大江山の酒呑童子の手下である茨木童子であり

ました。

ある日、傘売りを生業とする男が戻り橋のあたりで商売を始めましたが、傘はいっこうに

売れず、日が暮れ始めたので家に帰ろうとすると老婆が現れ、

「雨にぬれたので露をふき取る間、傘を差しかけて欲しい」と請われます。

正直者の傘売りは言われたとおりにしますが、それが何と、大江山の茨木童子が化身した姿で

ありました。

傘売りは逃げ惑い、危機一髪のところに勅命を帯びた渡辺綱が現れ、一戦を交えます。

水火の魔術によって綱を大いに悩ましますが、そこへ四天王の一人・坂田金時が渡辺綱の加勢に

現れます。

渡辺綱の一命が危ういと岩清水弓矢八幡のご神告があったという。

金時は御幣をいただき、茨木童子に立ち向かい、渡辺綱は左腕を切り取りましたが、虚空飛天の

妖術を使ってついに逃げ去ってしまいました。

傘売り善兵衛と茨木童子の化身である老婆との掛け合いが見どころ。

 

古事記の中の大蛇退治の物語を神楽化したものです。

日頃の悪行により高天原を追われた須佐之男命は、出雲の国・斐伊川の上流で嘆き悲しむ

足名椎、手名椎、奇稲田姫に出会います。

須佐之男命はその訳を聞くと、「自分たちには八人の姫がいましたが、毎年八岐大蛇が現れて

一人ずつ姫を取り喰らい、ついに最後の姫となってしまいました。」

と悲しむばかりなので、須佐之男命は大蛇退治を決意します。

やがてたな引く群雲に乗って表れた大蛇に、巧みに樽酒を飲ませ、やがて酔い伏して眠った大蛇

大格闘の末退治します。

この時切り裂いた大蛇の尾から出てきた剣を「天の群雲の剣」と名付け、天照大神に捧げ、

めでたく奇稲田姫と結ばれました。

体長17mある大蛇を操る技術と、スムーズなフォーメーションにご注目。

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