令和6年度【第一回あさきた神楽公演】宮乃木神楽団

平成10年、広島県広島市安佐町飯室の野原八幡神社(のばらはちまんじんじゃ)を

御祭神として設立しました

阿須那系八調子を源流とする、梶矢神楽団に師事を受けています。

「神楽とは何か?」を考え、儀式舞、儀礼舞、能舞の流れをふまえ、先人たちの

築き上げた心意気を学びたいと考えています。

今後とも芸を磨き、観る人の心に残る神楽を舞い、また足を運んでいただけるよう

日々精進していきたいと思います。

 

戻り橋において、渡辺綱は、主君の命を受け、鬼神征伐に向かい、取り逃がしてしまいますが、

童子の「左の腕」を切り持ち帰ります。

左腕を切り落とされたと嘆く子分の姿に哀れを覚えた酒呑童子は、自ら綱の乳母「白妙」へと

姿を変え、綱の屋敷へと急ぎます。

一方の綱は、主頼光の命により物忌みに入り、対面を願う偽白妙を拒み、引き取るように

申し出ますが、実の親に同じ白妙の言葉に心惹かれた綱は、白妙を屋敷の中へと招きいれて

しまいます。

正体を現した童子は、結界を破り、左腕を取り返し、茨木童子に揉みつけ、飛び去ろうと

しますが、異変に気がついた綱に阻まれます。

鬼の前に打ち倒されようとした綱を助ける為、岩清水の御幣を頂いた頼光が現れますが、

激戦の末、取り逃がしてしまいます。

頼光は、鬼の住処「大江山」こそ決戦の地と定め、物語は、大江山へと続いていきます。

たらちねの  母に代わりて  育てたる  君の姿をみるぞ  嬉しや

 

日本武尊は、相模の国を平定して更に東の国へと進みます。

そして、走り水(東京湾の入口)から上総(かずさ・房総半島・千葉県)へ船で向かいました。

船が港を離れると波は次第に荒くなり、走り水の名の通り、潮は南北に激しく走るように流れ

ます。

これまでの戦いに討ち果たした者たちの怨霊がこの波(浦賀水道)の海底に集い日本武尊を

荒海へと引きずり込もうと襲いかかるかのようです。

底津王と霊怪士という恐ろしい海の鬼神は、日本武尊第一の宝物を犠牲(いけにえ)に

差し出させようとしたのです。

これを感じた弟橘姫は、武尊のこれからの活躍を祈り、自ら荒れ狂う海に身を投げたのです。

一瞬に海は青く静かになり、武尊は無事に上総の地を踏み、東の国へと向かったのです。

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