≪公演終了≫令和6年度【第五回あさきた神楽公演】飯室神楽団

当神楽団は土井泉(どいいずみ)神社を守護神として昭和57年発足。

山県舞(矢上系6調子)、高田舞(阿須那系8調子)の流派の異なる両舞を継承しております。

伝統ある郷土芸能を古き先人より学び「情感」ある神楽を目指し、我々の神楽が皆様方の

エネルギーとなればと願う所存でございます。

後継者育成に努め、地域に根ざし、人々の心の故郷となるよう団員一同努めてまいります。

何卒温かいご声援、ご指導賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

源頼光が瘧病(おこりやまい)に掛かり、寝込んでいるところへ卜部季武、坂田金時がご機嫌

伺いに訪れます。

頼光は、侍女の胡蝶に典薬(てんやく)の守(かみ)に薬をとりに行かせており、もう帰る頃

だから安心して休むように命じて下がります。

やがて胡蝶が寝所を訪れ、典薬の守からもらって来たという薬湯を勧めます。

勧められるままに、頼光がその薬湯を飲むとさらに具合が悪くなり倒れてしまいました。

じつは胡蝶は葛城山に棲む土蜘蛛で、頼光に恨みを抱き、頼光を毒殺しようとしたのです。

深夜になり、胡蝶は頼光に病状を尋ねます、そして今がチャンスとばかりに胡蝶が土蜘蛛の本性

表し頼光に襲いかかります。

しかし頼光は、名刀膝切丸を振るって土蜘蛛に一太刀浴びせ

ると土蜘蛛はあっという間に逃げ

去ってしまいました。

この騒ぎを聞きつけた卜部季武、坂田金時は土蜘蛛の血痕を頼りに葛城山にたどり着き、

そこで土蜘蛛を見つけ激しい戦いの後についに土蜘蛛を退治します。

 

≪演目変更  「大楠公」 →「八岐大蛇」≫

古事記の中の大蛇退治の物語を神楽化したものです。

日頃の悪行により高天原を追われた須佐之男命は、出雲の国・斐伊川の上流で嘆き悲しむ

足名椎、手名椎、奇稲田姫に出会います。

須佐之男命はその訳を聞くと、「自分たちには八人の姫がいましたが、毎年八岐大蛇が現れて

一人ずつ姫を取り喰らい、ついに最後の姫となってしまいました。」

と悲しむばかりなので、須佐之男命は大蛇退治を決意します。

やがてたな引く群雲に乗って表れた大蛇に、巧みに樽酒を飲ませ、やがて酔い伏して眠った大蛇

と大格闘の末退治します。

この時切り裂いた大蛇の尾から出てきた剣を「天の群雲の剣」と名付け、天照大神に捧げ、

めでたく奇稲田姫と結ばれました。

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