≪公演終了≫令和6年度【第六回あさきた神楽公演】横田神楽団
横田神楽団の歴史については、文献等が散逸して現存しておらず定かではありませんが、
古老の話等から推測すると、江戸時代末(約250年前)まで遡ることができ、
明治以前の木彫りの小面や明治初期の和紙面が、少数ですが現存もしております。
昭和20年代に入り、新舞が創作される迄は高田八調子系の旧舞を伝承し、
新舞が創作されると、いち早く新舞に取組み、昨今は新舞を中心の奉納活動を行っています。
昭和60年代以後は、若手の成長とともに活気のある団として、
各地の大会、競演大会やイベント等にお招き頂く機会も多くなり、皆様方にもご周知頂ける
団となりました。
今後も後継者育成に努めるとともに、先人より習得してきた本来の神楽の原点にこだわりを
もち、伝統芸能の継承に精進したいと思っております。
承平の乱(平安末期)に破れ討たれた平将門に仕えていた女が、
主の仇を討つため筑波山にこもり、修業をつみ妖術を修得し、ついには鬼女になり、
藤原秀郷、平貞盛をうつべく二荒神社の宮女に姿を変え藤原館に入るも、
反対に秀郷、貞盛に追われ、筑波山に逃れます。
それを追った秀郷、貞盛の両名は、鬼女の妖術に苦しみながらも、
めでたくこれを成敗するという物語です。
信濃の国の戸隠山深くに住むという鬼女征伐の勅命を受けた平維茂主従は、道中紅葉を愛で、
狩りを楽しみながら戸隠山へと向かいます。
維茂主従の動向を察知した鬼女は、麗しき女人に姿を変え山中で紅葉狩の酒宴をはり、
さしかかった維茂主従をその酒宴に誘い込みます。
鬼女が酒に酔い伏した維茂の命を狙おうとしたとき、八幡の神の使い武内の神が現れ、
維茂に女人の正体を告げ神剣を授けて去ります。
神剣を授かった維茂は、八幡の神の威徳のもと、めでたく鬼女を成敗するという物語です。